占星学を学んでいくと、一体この膨大な情報を自分の人生に活かすのか?という壁にぶち当たった。私は太陽月ともに双子座。なんなら金星までも双子座。長年の歴史の中で人々が生き抜くための壮大なメッセージのボリュームに圧倒されつつも、私の好奇心を大いにくすぐったのは間違いない。
占星学を通して自分を客観視することを始めてすぐに家族や身近な友人のホロスコープを出して勉強の教材にした。
そこでいつもぶち当たる壁はこのバラバラなものをどう繋げていけば良いのかというものだった。個人のホロスコープに乗っているメッセージを一つのストーリーにする。先生からも「頭の中で物語を描くと良い」と教わった。
細かな情報を集めていく作業は、より複雑さを増し、物語を描くには自分のスキルが足りなさすぎるという事によく直面した。だからまずは全体像を見てどんどん深掘りしていくという方へホロスコープから物語を繋いでいく作業へと変えた。
大枠をつかむことができれば、そこを軸に他の情報も読み解くことができる。
これはホロスコープだけでなく、この世で生きていくときに使える視点で、当たり前のことだと知った。情報が溢れる世界で、自分の人生を思い描くように進む大枠を知る事によって、目移りして自分がどんどん分からなくなる、いつの間にか軸がブレていたことになるような事態を防げる。
自分はどんな性質を持ち、何が得意で、どんな試練を乗り越えたら良いのか、具体的なものに落とし込む作業もホロスコープの中にはメッセージが散りばめられている。