人にはスコトーマという脳の機能があって、自分が無意識のうちに見たい世界=フォーカス先を設定し、その他は見えないようにしている。その見えない部分がスコトーマが機能しているところで、心理的盲点とも言われ、視野や可能性を狭めていることがある。フォーカス先を変えるには、慣れた場所から新しい場所へ移動する、苦手なこと、やったことないことに挑戦するなどなど行動を変えるところから始まる。
スコトーマは自分を守るための脳の機能であって、ここに逆らうことはできない。脳はエネルギーを効率的に使うから多くの情報を意識から排除しているという。意識して私たちは思い込みやルールを度々更新しないといけない。
「やったことない事に挑戦する」は私にとって占星学の学びも然り。フォーカス先を変えてやるという気持ちでは行動してなけれど。そこで占星学の鑑定の技術的な面だけではなく、言葉に私の注目は向いた。
人は色々な言葉を使うが、同じ日本語を話すもの同士であってもそこから放たれる意味が同じとは限らない。しかも自分は考えを伝えているようで全く伝わってない。さらに相手が求めている回答をしていないなど、すれ違いが起こるんだ。丁寧に言葉を使うことの大切さを身をもって体験した。
どんな風に言葉を使うかなんて今まで意識が向いたことがなかったのに、一つ前に投稿した2023年の6月あたりの摩訶不思議セミナーに参加したり、占星学を学び始めたあの頃の私は、途端に周囲の人たちがどんな言葉を使っているのかを意識が向き始めた。フォーカス先が明らかに変わったと実感した。
フォーカス先を変える方法は先に挙げた以外にも、私の体験上、自分のネイタルのホロスコープを掘り下げることもそうだと言える。実際に自分も含めいて過去ホロスコープを見させていただいた方々も、セッション後自分のフォーカス先を変えた方はたくさんいた。
自分というものをホロスコープで知るいく旅は、新しい自分に出会うというよりも、もともとあったその性質に気づいていくような感覚だ。フォーカスが当たってなかった部分にフォーカスが当たる。しかもそれは何も自分が見る外側の世界だけでなく、自分の捉え方という内面の部分のフォーカス先さえ変えてしまう。
月星座太陽星座ともに双子座の私には、自分の意識がどんどん変化していくことも心地よいし、変化するきっかけを伝えるメッセンジャーとしてコミュニケーションができる星読みのセッションは楽しくて仕方ない。もし自分は同じことを繰り返している生活だなと、停滞感を感じる時にはホロスコープを見てもらうことも何かの一歩の始まりになると思う。